「いいですか、今から重要な事を言うので良く聴いて下さいね。
  あのですね、ゲームのやり方というのは、死んで覚えるものなんですよ」
  ――幻想再帰のアリュージョニスト
  

RSSリーダーに登録してる法律系ブログ


「僕が読んでいる法律系ブログ×15サイト」と僕がRSSリーダーに登録してる法律系ブログで、重複しているところが「会社法であそぼ。」「isologue」しかないことが面白かったので(僕の中ではisologueは会計系なので重複は実質一つだけ)、僕が登録しているところを書いてみました。
書き出してみると自分でもやや意外な傾向になりました。

弁護士


弁護士 落合洋司 (東京弁護士会) の 「日々是好日」
更新頻度高い。時事の出来事に関して検察官としての経験、弁護士としての知見を生かしたエントリーを読むことが出来る。


47thの備忘録
「ふぉーりん・あとにーの憂鬱」の47thさんが復活。更新頻度は低いが、先端的で刺激的な考察が読める。


Practice of Law
弁護士の仕事への取り組み方について書かれることが多い。ここも更新頻度は低いが、一本一本が含蓄に富んだ力強い記事になっている。


雑記
筆者は弁護士であられるのではないかと推察。諸事について独特な考察。記事一覧を見られたし。間違いだらけの痴漢冤罪回避マニュアルが有名。

裁判官


ボ2ネタ [ボ2]
更新頻度高い。旧ボツネタを見事に継承。かつてボツネタに回されていた類のネタはやや少なめか?


少年担当ジェイのつぶやき
家裁で少年事件を担当しておられたという方が家裁の現場を綴られている。臨場感に溢れている。

企業法務


企業法務戦士の雑感
更新頻度高い。企業法務一般、知財についての記事が多い。現場的・実利的感覚と、安易に即断しない慎重さがある文章。

マッテオ・モッテルリーニ「世界は感情で動く」


世界は感情で動く : 行動経済学からみる脳のトラップ

世界は感情で動く : 行動経済学からみる脳のトラップ


・やや退屈。
・前訳書「経済は感情で動く」の第三章にあった脳神経についての解説部分を除いて、(経済)合理性の歪みについての各論的トピックを増量したような本。
・合理性の歪みについての踏み込んだ解説、考察が少ないため退屈だった。既知の話ばかりではなく、興味を引く題材もあったのに料理不足だ。
・感染者問題について、これまでに読んだ解説とやや異なる解説があり、より理解が進んだ。
・画面の中で白チームと黒チームがバスケットボールをパスする、白チームがパスをした回数を憶えておいてくださいという実験をすると、実験の途中でゴリラの着ぐるみを着た人が画面に目立つように現れても大多数の人は気づかない。白チームに注目するばかりに起こる注意力の欠如。
・平均50万ドルの宝くじを当てた22人の当選一年後の主観的幸福度は、電話帳から無作為抽出した22人のそれと同じ。逆に、交通事故で手や足が不自由になった人の一年後の主観的幸福度も同じ。
キューバ侵攻とフォールス・コンセンサス効果。ケネディ政権のベストアンドブライテストたちも空気を読んで反対できなかったのか。空気を読むというのは特殊日本的なことではないのだろうか。程度の問題だろう。
「予想通り不合理」にはアメリカ人はバーで友人と異なる銘柄のビールを選ぼうとし、香港人は同じ銘柄のビールを選ぼうとするという話があった。
・平均的な親Aと長所と短所がある親Bがいた場合、「どちらに子供を預けたいですか?」と聞くと長所に注目して親Bを選ぶ人が多く、「どちらに子供を預けたくないですか?」と聞くと短所に注目して親Bを忌避する人が多い。
現状維持バイアス(おそらく損失回避性が要因の一つ)は臓器移植の選択の場合にも働く。移植がデフォルトの国と移植拒否がデフォルトの国。

マット・リドレー「やわらかな遺伝子」


すっごく面白い。「生まれ」か「育ち」かの二項対立は誤りであるという本。


・「あなたの内なるボノボを解放しなさい」
ゴリラとチンパンジーの繁殖形態の違いとペニス・睾丸のサイズについての説明は食性に関連させた記述があり理解が進んだ。
スターリン「量はそれ自体が質である」


以下、建設予定


建設中止


あまり読んでない分野の本だと要約が難しいから、メモをつけるのも難しい。この本は旅行の時に読んだから時間経っちゃったし。


やっぱり思い出したことをちょこちょこと追加。


・2種類のハタネズミとオキシトシン
・レトリバー犬の獲物を回収するという複雑な能力をどのように品種改良で生み出したかが数年来の疑問だった。これは祖先の狼の能力の一部らしい。他のポインターやセッターなども。
・犬の脳が狼の半分程度の容量であることと馴化が関係あるらしい。毛皮用狐の飼育の例。ヒトの脳が進化上最大だった頃より小さくなっているらしいのは集団生活が馴化と同様の効果をもたらしたのではないかとの推測。
http://med-legend.com/mt/archives/2005/03/post_507.html
・ヒトは6億年前に別れた昆虫と同じ遺伝子を持ち、別の用途に使用している。遺伝子の使い回しが巧み。

あきらめない父親

甲状腺腫瘍を乗り越えて紅白出場にまで至った歌手・木山裕策はなまるカフェに出演していた。彼の長男が番組の質問に対して答えた父親の良いところは「あきらめないところ」。
これにぐっときた。このところ、挑戦と失敗、Trial and errorにこだわっていたので殊更に。子供にあきらめない人として記憶されるというのは素晴らしい(家族を路頭に迷わせてもあきらめない人だったりしたら家族としては困るけど)。


これに刺激されて、北京オリンピックの時に、ある画像からアイシールド21に登場した言葉を連想したのを思い出したのでここにウェブ保存。


勝負の世界は挫折した者だけが強くなる。
フィールドでプレイする誰もが一度や二度の屈辱を味あわされるだろう。
打ちのめされた事のない選手など存在しない。


ただ、一流の選手はあらゆる努力をはらい、
すみやかに立ち上がろうとする。
並の選手は少しばかり立ち上がるのが遅い。
そして敗者はいつまでもグランドに横たわったままだ。


アメフトのコーチ、ダレル・ロイヤルの手紙


余談ながら、ダレル・ロイヤル本人は間違いなく名コーチであるもののこの手紙の出典は明らかではないらしい。

深淵を覗く者は、また誰かにその姿を覗かれている

ニコ動ユーザーの麻生内閣支持率は33%


このニコニコ動画ユーザーに対するアンケートでは、麻生政権がニコニコのアクティブなユーザーにどれくらい支持されているかがわかる。それと同時に、ニコニコのアクティブなユーザーが(一般と比較して)どのような意見を持っているかがわかる。


そこには「ニコニコユーザーから麻生政権への視線」と「記事の読者からニコニコユーザーへの視線」がある。

相棒 - 伊藤計劃:第弐位相


このエントリーにもいくつかの視線が登場する。

  • 制作者による国民への視線
  • mixiユーザーによる制作者またはテレ朝への視線
  • 伊藤さんによる制作者への視線
  • 伊藤さんによるmixiユーザーへの視線

そして、こうして言及することでここにこのダイアリーからの視線も存在することになる。


なぜだか、そのような複数の視線の存在を意識することが意味や考察抜きに単純に楽しい。
その楽しみを初めに自覚したのはApemanさんによる「さんまのスーパーからくりTV」の投稿ビデオコーナーを題材にした下記のエントリーだった。


これがウォチャーだ!

結婚式はコミットメントのための儀式?


本を読んで印象に残っていた考察がウェブ上にあったので備忘のため転記。

 コミットメントに反する行為をとりえないということを女性に示すのが、コミットメントを信頼できるものにするために肝要なのだ。結婚式は、これからの結婚生活を一生幸福でおくろうと、当事者がコミットメントしあう儀式である。大金をかけ、着せ替え人形のごとく衣装を替えて意味不明のゴンドラに乗ってカップルが登場する派手な結婚式も、コミットメントの信頼度を増そうという努力の現われであるから、そのような人々を笑ってはならない。


指輪を購入する場合でも、それが高額であればこそ、コミットメントに反する行為をした場合の損害を大きくするという形でコミットメントの信頼度が確保されるのである。ここでけちをしてはいけない。


(『戦略的思考の技術 ゲーム理論を実践する』梶井厚志 中央公論新社 2002 p.102 )


戦略的思考の技術―ゲーム理論を実践する (中公新書)

戦略的思考の技術―ゲーム理論を実践する (中公新書)